この記事を書いた人 バス市場編集部
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日帰りバスツアーでふわふわコキアを見に行こう!
記事作成日: 2018-09-10
春の桜や菜の花、夏のひまわりやラベンダーのように、日帰りバスツアーには綺麗な花々の鑑賞を目的としたものがたくさんあります。秋になると紅葉狩りをテーマにしたものが増えてきますが、花の名所へ行くものがなくなるわけではありません。
そうしたツアーで注目される植物の一つが、巨大なマリモのように成長するコキアです。かわいらしい見た目と、緑→赤→黄という色の変化で私たちを楽しませてくれるコキアの魅力を、関東のコキアの名所「国営ひたち海浜公園」周辺の人気スポットと共にご紹介します。
目次
コキアについて
「秋の花」というグループにまとめられてしまうことも多いコキアですが、夏に咲くコキアの花は非常に小さく、鑑賞には向きません。私たちが写真や映像で目にする丸い形をしたものは、巨大な花ではなく、コキアという植物全体の姿です。まるで人の手で整えられたようなコキアの丸さは、あくまでも天然のもの。実際に目にすると、とても不思議な気持ちになります。
コキアの高さは平均70~80cmで、中には100cmほどまで育つものもあり、大きなコキアが地面を埋め尽くすように並んでいる様子は、とても絵になります。インスタ映えする1枚を撮りたい時には、できるだけ多くのコキアを、さまざまな構図で撮影できるスポットを選ぶことをおすすめします。
そうした「コキアの名所」と呼ばれる観光地は、北海道から九州まで全国に点在していますが、関東で特に人気があるのは、茨城県ひたちなか市の「国営ひたち海浜公園」です。ひたち海浜公園と言えば、春に咲く空色の小さな花「ネモフィラ」で有名なスポットですが、そのネモフィラで覆われていた「みはらしの丘」と呼ばれるエリアに、夏から秋にかけて無数のコキアが丸くかわいい姿を見せてくれます。
コキアの見頃はいつ?
コキアの育ち具合は地域(の気候)によって多少変わるため、ここではひたち海浜公園を例にして説明します。コキアが植えられるのは6月の終わり頃で、そこから夏の間、緑の葉を茂らせてぐんぐん大きくなります。この状態も「マリモのようでかわいい」と愛されていますが、十分に育ちきってからの色の変化が、コキアの最大の見どころです。
10月の上旬から中旬にかけて、成長を止めたコキアは上の方から徐々に赤く染まっていきます。一つのコキアの中に、そしてコキア畑全体に、緑と赤のグラデーションが広がっている様子はおもしろく、つい見入ってしまうほどです。みはらしの丘のコキアの大部分が赤く染まり切るのは、10月の中旬頃。緑豊かな丘と調和していたコキアが、それまでとは対象的な紅に変わり、見事なコントラストを生み出します。
その真紅も10月の下旬には次第に失われ、コキアは赤みがかすかに残る黄色へと変化していきます。元気のあふれる緑や、鮮やかな赤に対し、これはとても落ち着いた、柔らかい色合いです。秋風に吹かれるその姿から、郷愁やほのかなぬくもりが感じられるためか、単純な黄色ではなく「(稲穂のような)黄金色」という表現もよく使われます。こちらもまた、思わずレンズを向けたくなるような光景です。その素晴らしさを、ぜひ現地でお確かめください。
ここにも寄りたい! ひたち海浜公園周辺のおすすめスポット
コキアを中心とした、ひたち海浜公園の秋の景色は本当に素晴らしいですが、ここまで足を延ばしたなら、行きや帰りに他の観光地にも寄りたくなるのは当然のこと。幸いなことに、ひたち海浜公園の近くには、いくつもの魅力的な観光スポットが存在します。ここでは、その中から日帰りバスツアーで立ち寄ることも多い、人気のスポットをいくつかご紹介します。多くのスポットを効率良く巡りたい場合や、長距離運転や電車の乗り換えといったストレスを無くし、のんびりとコキアを楽しみたい場合には、このような日帰りバスツアーに参加するのもおすすめです。
あみプレミアム・アウトレット
近年、人気を増している大型アウトレットモール。茨城県稲敷郡の阿見(あみ)町にある「あみプレミアム・アウトレット」も、その一つです。TVのCMなどでもよく聞く「○○プレミアム・アウトレット」は、すべて三菱系列のアウトレットモールで、プレミアムという名前が示すように、比較的高級な商品を(お得な価格で)購入できるようになっています。アウトレットモールには、2~3階建ての建物の中に店舗をまとめたタイプもありますが、こちらは広い敷地内に150以上のショップが並ぶフラットなタイプ。阿見町の緑を上手に使い、全体のイメージをアメリカ西海岸風に統一しているため、とても爽やかな気分で宝探しのようなショッピングを楽しめます。
めんたいパーク大洗
茨城県大洗(おおあらい)町の「めんたいパーク大洗」は、辛子明太子を主力商品としている老舗「かねふく」による、明太子の魅力を学べるテーマパークです。関東では唯一となる大洗の他に、愛知や大阪などにもめんたいパークが存在します。食卓に上る機会も多い明太子ですが、意外に知らないことも多いもの。めんたいパーク大洗では、かねふくの全国の工場の中でも上位に入る規模という大洗工場の見学や、約100mに渡って展示が続く明太子ギャラリーを通して、明太子のさまざまな情報を得られます。また、実際にその味を確かめられる試食コーナーや、(工場でしか買えない)当日できたばかりの明太子が並ぶ販売コーナーといったお楽しみもあります。
常陸国出雲大社
茨城県笠間市福原の「常陸国出雲大社(ひたちのくにいずもたいしゃ)」の前身は「出雲大社 常陸分社」。通常の分社から、2014年に独立の神社へと変わりましたが、出雲大社の代名詞である巨大な注連縄(しめなわ)をはじめとした外観は変わらず、はるか西の出雲大社を訪れたような気分が味わえます。分社時代から祀られている大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)は縁結びの神としても知られているため、「良縁が得られるパワースポット」としても注目されている神社です。縁結びと言うと、つい恋愛を連想してしまいますが、仕事仲間や趣味の良きライバルといったつながりもあります。心から願えば、人生を変えるような素晴らしい相手との出会いがもたらされるかもしれません。
那珂湊
漁港「那珂湊(なかみなと)」があるのは、那珂川が茨城の大地から海へと注ぐひたちなか市の湊本町(みなとほんちょう)。港の前は計12(※「お食事処 魚一」と「廻船問屋 魚一」は別の店としてカウント)の食事処・海産物販売店が並ぶ「お魚市場」や、「ヤマサ水産 市場寿し」などで賑わっています。「デカネタ回転寿司」として有名なこの市場寿しには、食べ放題コースもあるのですが、団体専用(10人以上・完全予約制)のため、個人的な旅行で体験するのは困難です。チャレンジしたい場合は、それを昼食に採用している日帰りバスツアーを探してみましょう。コキアが色を変える時期には、さんまをはじめとした秋の味覚が充実し、食事もお土産選びもいっそう楽しくなります。
※本記事内の情報は、すべて2018年9月時点のものです。